第30回日本急性血液浄化学会学術集会

MENU OPEN

会長挨拶

第30回日本急性血液浄化学会学術集会
大会長 加藤 明彦
(浜松医科大学医学部附属病院 血液浄化療法部)

 第30回日本急性血液浄化学会学術集会を2019年10月26日(土曜日)、27日(日曜日)に、静岡県浜松市の「アクトシティ浜松 コングレスセンター」で開催させていただきます。第30回という区切りの学術集会を担当させていただくこととなり、大変に光栄と存じますが、責任の重大さも感じております。
 ここ数年、「日本版敗血症診療ガイドライン2016」、「AKI(急性腎障害)診療ガイドライン2016」、「ARDS診療ガイドライン2016」、「日本版重症患者栄養療法ガイドライン」など、急性血液浄化療法と関連するガイドラインが発刊され、治療の標準化が図られています。一方で、超高齢社会を迎え、急性血液浄化療法が必要な重症患者の多くが高齢者であり、個別の対応が必要となる場合も少なくありません。さらに、高齢者では院内死亡率の改善のみならず、生存例の長期予後、特にQOLやADLの維持・向上をめざす必要があります。
 以上のような観点から、本学術集会では「超高齢社会における急性血液浄化療法―標準化医療から個別化医療へー」をメインテーマに掲げました。高齢者では、AKIなどの臓器障害の病態が非高齢者と異なる可能性があります。さらに、急性血液浄化療法の開始時期、浄化法、中止時期については、経験的(narrative)な判断も必要となります。そこでサブタイトルを“標準化医療から個別化医療へ“とし、超高齢社会における急性血液浄化療法の基礎面・臨床面からみたピットフォール(落とし穴)を明らかにする目的で、本学術集会を企画しました。
 本学術集会の特徴は、臨床工学技士を中心としたコメディカルの参加者が多い点です。そこで教育面、特によくわかるシリーズを充実させ、看護、栄養、リハビリテーション、薬物管理、口腔ケア、DVT予防など、多方面のテーマを取り上げる予定です。さらに、各臓器障害の病態や早期バイオマーカーに関するbasic scienceを取り上げ、若い先生方に興味を持っていただけるような企画を考えていきたいと思います。特別講演には、浜松医科大学名誉教授の菱田明先生と分子イメージング先端研究センターの瀬藤光利先生をお呼びしています。
 本学術集会が静岡県で開催されるのは初めてです。浜松市には大河ドラマ「おんな城主 直虎」の菩提寺である龍潭寺があり、今回のポスターデザインにも使わせていただきました。さらに、うなぎ、浜松餃子、すっぽんなどのおいしい料理とお酒がありますので、十分に楽しんでいただけると思います。
 会場はJR浜松駅に隣接しており、大変にアクセスの良い立地となっています。是非、多くの会員の皆様の参加をお待ちいたしております。皆様のご協力、よろしくお願い申し上げます。

このサイトについて|Copyright © 第30回日本急性血液浄化学会学術集会 All Rights Reserved.